社会保険労務士法人 トレイン

人事・労務便り
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令和3年「中小企業の賃金事情」調査結果(東京都産業労働局実施)

2022.4

今回は、東京都産業労働局が発表しました、令和3年の中小企業(10~299人)の賃金等の実態調査の実施結果についてお知らせします。

1.平均賃金額

令和3年7月における全常用労働者の賃金の平均は、所定労働時間内賃金が349,759円で、所定労働時間外賃金が30,467円となり合計で380,226円となりました。その他、図表1のとおりです。

【図表1】全常用労働者の平均賃金

平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 令和3年7月1か月の平均賃金(円) 令和2年
年間給与支払額(円)
合計 所定時間内賃金 通勤手当を除いた所定時間内賃金 所定時間外賃金
調査産業計
(昨年計)
42.3
(42.1)
10.6
(11.0)
380,226
(380,280)
349,759
(350,477)
338,403
(338,436)
30,467
(29,803)
5,178,563
(5,507,107)
規模別 10~49人 43.3 10.8 359,018 335,669 324,892 23,349 4,820,543
50~99人 42.8 9.8 382,394 350,252 339,113 32,142 5,084,453
100~299人 41.2 11.1 395,705 360,870 348,869 34,835 5,530,433

2.年齢別賃金額、年齢賃金カーブ

年齢別における賃金カーブを見ると、男女とも55~59歳がピークで男性が430,289円、女性が337,510円でした。

3.平均賞与額

令和2年冬の賞与の平均額は414,720円、令和3年夏の賞与の平均額は407,802円、その他の一時金の平均額は82,737円でした。

【図表4】過去1年間の平均賞与支給額

区分 集計企業数(社) 賞与支給企業数(社) 支給なし(社) 無回答(社)
支給額(円)
支給額合計 令和2年
年末一時金
令和3年
夏季一時金
左記入以外
調査産業計
(昨年計)
852
<100.0>
656
<77.0>
905,259
(876,529)
414,720
(401,767)
407,802
(388,782)
82,737
(85,980)
191
<22.4>
5
<0.6>
規模別 10~49人 493
<100.0>
356
<72.2>
823,689 386,511 362,215 74,963 135
<27.4>
2
<0.4>
50~99人 220
<100.0>
177
<80.5>
919,236 410,803 423,083 85,350 40
<18.2>
3
<1.4>
100~299人 139
<100.0>
123
<88.5>
1,124,196 503,320 519,158 101,718 16
<11.5>
-
-

小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計と内訳が一致しない場合がある。< >内は構成比(%)

4.年次有給休暇の付与日数、利用(消化)日数

最近1年間の年次有給休暇の1人当たりの新規付与日数は16.6日、利用(消化)日数は9.7日でした。利用(消化)率は58.4%となっています。産業別で利用率を見ると、最も高いのが金融業、保険業の67.6%で、最も低いのが生活関連サービス業・娯楽業の44.7%でした。

【図表8】年次有給休暇の利用状況

集計企業数(社) 1人当たりの繰越日数(日) 1人当たりの新規付与日数(日) 1人当たりの利用日数(日) 平均利用率(%)
調査産業計 852 13.7 16.6 9.7 58.4
規模別 10~49人 493 13.8 16.3 9.2 56.3
50~99人 220 13.1 16.0 9.3 57.7
100~299人 139 14.1 17.3 10.5 60.5

(注)平均利用率=年間延利用日数÷年間延新規付与日数×100

※図表引用・出典:東京都産業労働局ホームページ 中小企業の賃金事情(令和3年版)
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/toukei/koyou/chingin/r3/index.html