社会保険労務士法人 トレイン

人事・労務便り
人事・労務のポイント

令和4年度は二段階で雇用保険料率が変更となる予定です

2022.3

新型コロナウイルスの影響での、雇用調整助成金対応や離職者の増加に伴い、雇用保険の財政は急激に悪化しています。その立て直しのために雇用保険料率の見直しが2段階でなされる予定です。

令和4年4月1日から9月30日まで 労働者負担 事業主負担
一般の事業 3/1,000 6.5/1,000
令和3年度 3/1,000 6/1,000
農林水産・清酒製造の事業 4/1,000 7.5/1,000
令和3年度 4/1,000 7/1,000
建設の事業 4/1,000 8.5/1,000
令和3年度 4/1,000 8/1,000

事業主負担のみ 0.5%/1,000UP 労働者負担はそのまま

令和4年10月1日から翌3月31日まで 労働者負担 事業主負担
一般の事業 5/1,000 8.5/1,000
農林水産・清酒製造の事業 6/1,000 9.5/1,000
建設の事業 6/1,000 10.5/1,000

10月から労使とも 2/1,000 UP

協会けんぽの保険料率が変更となります

令和4年3月分から保険料率が変更されます。当月分の保険料を当月の給与より控除している場合は、3月から保険料率を変更した後に給与計算を行うようにしてください。協会けんぽの主な都道府県の保険料率は以下の通りです。また、介護保険料率は全国一律で全国一律の介護保険料率1.64%(令和3年は1.80%)へ引き下げとなっております。

令和3年度 令和4年度 令和3年度 令和4年度
東京都 9.84% 9.81% 神奈川 9.99% 9.85%
埼玉県 9.80% 9.71% 茨城県 9.74% 9.77%

※健康保険組合に加入されている事業主様については、各健康保険組合へお問い合わせください。

社内セミナーの必要性が高まっています

各クライアントから社内セミナー開催の相談が増えています。「仕事ができる」だけでなく、一社会人として従業員として多様な働き方が増える中、「会社に属するとはどういうことか?」が見失われがちです。統一的な社外のセミナーではなく、会社の理念や就業規則をベースに従業員としてどうあるべきか、管理職としてどうあるべきかを理解してもらう機会を求める企業が増えています。

【ハラスメントセミナー】≪2022年4月1日ハラスメント防止法改正≫

企業規模に関わらず、ハラスメント防止措置を行うことが義務化されます。事業主がハラスメントを許さない旨の方針を明確化することや相談窓口などの体制を整えることが挙げられます。ニュースになるような重大なトラブルの他に、ハラスメントかグレーな事柄も事例を交えながら、解説します。

【SNSトラブル防止セミナー】

SNSによる企業の機密情報の漏洩・個人情報の漏洩・業務上の不適切行為の投稿、コミュニケーショントラブルなど社会問題化しています。私的なSNSは基本的には自由ではありますが、なんでも投稿していいわけではありません。SNSの特徴を再確認の機会にとなります。トラブルとなった場合は、就業規則の懲戒の対象になる可能性もあるのです。また、SNSに投稿すべきでない事柄やSNSと副業について事例交えて解説します。